猫さんと点滴と私
慢性腎不全の猫さんは皮下点滴が必要です。
人間も脱水症状になるとよくコメが付くあれですね。
点滴ってポカリと同じ成分だよね
でもその中に症状に応じてたくさんの成分が入っています。それにたくさん種類があるんですよ。その本体に入れる吐き気止めやビタミン止血剤。抗生物質。
それこそ入れ間違うと、死亡というケースも多分にあります。
止血剤。あれが入ったやつなんて打ってる間吐き気が止まらない。
これは私が点滴を長期間血管に入れることができないくらいに血管が固くなるまで入れていて思った話です。
20年でもう腕で長期間点滴打てないってどんだけ血管細いんだって思われる専門家の方もいらっしゃると思います。
だからね。
あんな小さな愛らしい猫さんの体に皮下点滴を入れることに抵抗があったんです。
あんな小さな体で50ミリもの液剤を毎週のように入れられて、どんなに痛いのか。
栄養と等価交換で心も奪われる
冬の寒い日は血管の中で液剤が栄養を届けている間に体温が奪われる。
腕は冷たくなって何のための点滴なのか正直わからなくなるくらい心も冷えていくんですよ。点滴常習者にはわかるのではないかと思うんですが(笑)どうでしょう?
久しぶりに点滴を打って思い出しました。
7年にも及ぶ皮下点滴の投与をマジュ姉さんに科してきました。
だから生きていてくれた。
だから苦しめたのではないのか。
その思いを久々に思い出し、点滴を受けながら天井を見上げて泣きました。
あなたは苦しくなかったのか、こんな思いをしなかったのか。
悩んでも仕方がないけれど、まだあなたを失ったショックから立ち直れないし、
あなたのフアフアな毛皮で泣きまくりたいことがたくさんある。
でももう居ないんだよね。
ごめんね。
ありがとう。
ありがとう。